極寒のハバロフスクから届いた新年とクリスマスの便り
年末年始はマイナス35度にまで冷え込んだという極寒のハバロフスクから街の様子を伝える便りが届きました。写真を送ってくれたのは、ハバロフスク在住のイリーナ・ウスチュザニーナさんです。
まずは彼女が送ってくれた「С новым годом(謹賀新年)」のニューイヤーカードから。ロシアでも干支はあり、中国や日本と同様2022年はトラの年です。
ロシアではクリスマスは新年のあと、1月7日に祝います。
ですから、アムール川沿いにある小さなクリスマスツリーとサンタクロースの人形は年が明けてもしばらく置かれています。
人形の背後には、はるかかなたまで氷結したアムール川の平原が広がっているのが見えます。
アムール川沿いに広がる中央公園(Парк культуры и отдыха)はサッカースタジアムやスケートリンク、観覧車などがあり、市民の憩いの場となっています。そのはずれに、ハバロフスクで最も古いロシア正教の聖堂「フラム・スヴャチチェリャ・インノケンチヤ・イルクツコヴォ(Храм Святителя Иннокентия Иркутского)」 があります。
この教会は1870年に木造建築で建てられたのち、1896年に現在の場所にレンガ造りで再建されました。小さいけれど、趣きのある教会です。
ハバロフスクの目抜き通りであるムラヴィヨフ・アムールスキー通りを歩きましょう。あちこちにヨールカやクリスマスツリーが置かれています。
クリスマスらしく、キリストの生誕を伝える紙芝居のような人形小屋を見つけました。
高台からアムール川が見渡せる、ムラヴィヨフ・アムールスキー通りの起点となるコムソモーリスカヤ広場(Комсомольская пл ощадь)のすぐそばには、「チアトル・ユノヴォ・スリテリャ(Театр юного зрителя ハバロフスク青年劇場)」 があります。この時期、子供向けのクリスマスと雪をテーマにした演目が上演されています。
日が暮れると、町は極寒の世界に豹変します。道路は表面が氷結していますが、寒すぎるので滑ることはあまりありません。
犬の散歩で公園に出かけたイリーナさんです。球体に包まれたベンチにもイルミネーションが灯っています。そばに置かれた巨大なクリスマスツリーのオーナメントのようなものも小さなイルミネーションが輝いていますね。公園に置かれた鳥のマスコット人形の頭には凍った雪が張り付いていて、寒そうです。
ちなみにイリーナさんは、昨年4月下旬ハバロフスクで起きた自然の珍現象を目撃し、こんな動画を送ってくれたことがありました。これはアムール川の氷の塊が、いわば流氷のように川の流れに押されて、川沿いの遊歩道にせり出してきたというシーンです。
アムール川は毎年4月中旬頃から氷が溶けます。例年はゆっくり溶けていくので、こんなことは起きないのですが、この年の春は急に気温が上がったことで、まだ溶けきっていなかった氷の塊が川の流れも押し出されてきたのです。
イリーナさん、今年も面白い写真や動画をよろしくお願いしますね。
最後に、ダリゲオ・ツアーのタチアナさんが送ってくれた1月7日、クリスマスの礼拝の写真をお届けします。
考えてみると、ロシアの人たちにとって、新たに迎える年の平安や幸福を祈るという意味で、クリスマスは日本人の初詣でみたいなものかもしれません。
ハバロフスクではまだまだ寒い日が続きそうですが、新たな1年がゆっくり始まっています。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。