ロシアの植物由来のエッセンシャルオイルのメーカーを紹介します

ライラックの花
お土産

ハバロフスク在住のAyanoさんによるロシアコスメのレポート第2弾です。

日本のドラッグストアでは、食品やちょっとした日用品の取り扱いのあるお店も多いですね。ハバロフスクの比較的大きな規模のドラッグストアでも、薬だけでなく、衛生用品や化粧品、体温計や血圧計といった機器類に並んで、オイル製品のコーナーがあります。

日本と比較してオイル製品の種類が多く、エッセンシャルオイルは日本よりお手軽な価格のものもあります。ロシアに足を運んだ際には、お気に入りのオイルを見つけてみてはいかがでしょうか?

今回は、ロシアのコスメメーカーの「Botavikos」をご紹介します。

Botavikosは、エッセンシャルオイルやフェイスオイル、マッサージオイル、石鹸などを扱うメーカーです。主力のオイル商品から派生し、スキンケア用品も展開しています。

オイルの種類は全部で83種類と大変豊富です。ローズやネロリ(橙花油)、ラベンダーなど、日本でも定番のオイルもお手頃な価格で手に入ります。また、シベリアもみの木オイルなどロシアっぽいものや、少し変わったニンニクやディル(香草)のオイルなど、チャレンジしてみるのもいいですね。

オンラインショップでは1.5mlと小さいサイズから注文することができます。たとえば、ヒット商品の「スイートオレンジ」オイルだと1.5mlサイズは50ルーブルで購入可能なので、少しずつたくさんの種類を注文することができ、いろんなオイルを試してみたい、という方に特にお勧めです。

また、エッセンシャルオイルから派生したセルライト対策や肌の炎症を抑えるなど様々なお悩み別のマッサージ用ボディーオイルやフェイスオイルなどスキンケア商品のラインナップもあります。

Botavikosの商品の価格帯はお手頃~普通の設定です。特にエッセンシャルオイルは、原材料の95%以上は自然の植物由来のものを使用しており、動物由来は使用しない、というビーガン製品です。オイルで肌本来の持つバリア力をアップさせ、肌を改善させる製品作りをしています。そのため、ビーガン製品を選ぶ方や成分にこだわりがある方、オイルがお好きな方におすすめのメーカーです。あとで紹介するミニオイルセットなど、パッケージがおしゃれなものもあるので、プレゼントにもできますし、ご自宅用に購入し、量を気にせず贅沢にオイルを楽しむも良しです。

今回はネット注文ではなく、ハバロフスクのショッピングモール「ブロスコモール」内にあるショップ「Zolotoe Yabloko(Golden Apple)」の配達サービスを利用しました。

外出自粛中のいま、ハバロフスクでは、レストランやカフェだけでなく、テキスタイルショップ、パン屋さん、アパレルショップなど様々な店舗が無料配達サービスを提供しています。

今回ご紹介するアイテムは全部で3点です。

エッセンシャルオイル 「Queen nights」

・エッセンシャルオイル 「Queen nights」 206ルーブル(約310円)

1.5mlの小サイズのエッセンシャルオイルが6本入ったセット。今回購入した「Queen nights」というセットですが、このほかにも様々なテーマがつけられたセットのラインナップがあります。パッケージのデザインもテーマに合っていて素敵です。

この「Queen nights」は、ジャスミン、フローラル、スイートオレンジ、シナモンリーフ、イランイラン、ネロリ、パチュリのセットです。

小さいサイズのものが複数入っているので、いろいろな種類のオイルを少しずつ試したり、お好みで混ぜ合わせて使うのにも便利なサイズです。

このオイルセットにはヒット商品の1つでもあるスイートオレンジが入っています。お風呂や足湯の時にお湯に混ぜて使うと、オレンジの香りでリラックス効果があり、フェイスパックやフェイスクリームに混ぜて保湿するのによい、というコメントが多い商品です。オレンジの香りが強いため、香りが合わない方は苦手だった、という評価もありました。

私はさわやかで程よい甘さもある香りが気に入ったので、お風呂やお部屋のディフューザーにぴったりだと思います。ちなみに、このセットに入っているのは1.5mlの小さいサイズですが、スイートオレンジの10mlサイズは75ルーブルで販売されています。

ライラックの花

・ホホバオイル 300ルーブル(約450円)

肌を保湿したり、クリームに数滴混ぜたり、メイク落としにと、なんにでも使える万能オイル。さらさらとしたテクスチャーです。

ロシアの口コミサイトでも、高評価が多い商品です。顔、ボディー、髪、唇、爪などいろんな使い方ができ使いやすい、刺激がない使用感が良い、肌馴染みが良い、しっかりと保湿してくれるというコメントが多々あります。ヘアケアとして使っている方の中には、あまり効果がなかった、逆に乾燥するようになったというコメントも少しありました。

口コミにあるとおり、肌になじみやすく、とても使いやすいオイルでした。フェイスオイルに使うには私には少し重いテクスチャーなので、爪や保湿力をアップさせたいときにクリームに混ぜて使ってみたいと思います。また、オイル自体に香りがついていないため、これから花を漬けたインフューズドオイル(浸出油)を作るのに使っています。

・ココナッツオイル 50ml 309ルーブル(約460円)

精製済みココナッツオイル。顔もボディーにも使用できるオイル。気温が高くない時期は固形状になるため、手で溶かして使います。

リップクリームとして使用したり、フェイスオイルとして使う方が多く、強い香りがなくしっかり保湿してよい、という評価が多いです。ヘアパックとして使用している方は、一度に半分ほど使用するにはコストパフォーマンスが良くないとの評価もありました。 

精製済みで香りがないオイルなので、アンフルラージュという方法で、これから旬のライラックの花の香り付けに使ってみました。ライラックはとても素敵な香りですが、香りを抽出するのが難しく精油や香水にするのが難しいとされているお花です。昔からある時間をかけて油に花の香りをしみこませる方法で、ライラックの香りをオイルに閉じ込めます。

ライラックの花

ロシアとライラックといえば、作曲家でピアニストのラフマニノフは「ライラック」という曲を作曲しました。2008年に日本で公開された、ラフマニノフの人生を描いた映画『ラフマニノフ ある愛のしらべ』(邦題)のロシア語の題は『ライラックの枝(Ветка сирени)』で、映画の中でもライラックがモチーフとして登場します。

5月中旬には、ハバロフスク市内ではライラックが咲き始めます。ハバロフスクでは真夏は30度近くまで気温が上がるのですが、ライラックの咲くこの季節は暑すぎず寒すぎず、夏になると出る蚊やアブなどの虫もおらず、個人的にいちばん過ごしやすい季節です。

ライラックの花
お部屋に飾ったライラックの花

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