ハバロフスクのフリマ計画「スバルカ(Svalka)」が楽しそう!

フリマ計画「スバルカ(Svalka)」の商品
お土産

新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中の人々のライフスタイルに大きな影響を与えました。人の移動が制限されることで、暮らしが大きく変わり、これまでどおりにいかないことを思い知らされました。

そうはいっても、いつまでも内にこもっていては、自分たちの未来を描くことはできません。いまできる、何か新しいことを始めなければ……。

ハバロフスクの人たちも気持ちは同じです。

今回は、今年7月にハバロフスクで始まったフリマ計画「スバルカ(Svalka)」を紹介します。このプロジェクトを立ち上げたのは、旅行会社ポータルセゾノフ 代表のアナスタシア・セパテシコさんです。

彼女が始めたのは、古着などを扱う中古品ショップの運営でした。日本ではメルカリなどのフリマアプリの利用が盛況ですが(背景にはコロナによる巣ごもり生活が影響しているとの指摘もあります)、ハバロフスクにはこれまで一般の人たちが楽しめる中古品ショップがなかったので、やってみることにしたそうです。

さっそくSvalkaでどんなものを売っているのか、見ていきましょう。
とにかくどれも驚くほど安いです。

フリマ計画「スバルカ(Svalka)」の商品

古雑誌や小さなアクセサリーなら50ルーブル(70円)から、古着はTシャツなら290ルーブル(400円)から、コートや冬物でも490ルーブル(700円)からの設定だそうです。

古着はTシャツなら290ルーブル(400円)から

これはヒッピー風のジャケットの古着で、ハバロフスクの人はこういう自由なセンスを感じさせるスタイルが好きです。

れはヒッピー風のジャケットの古着

プリント柄モノも人気で、種類はたくさんあります。少しオーバーサイズですが、ゆったり着こなせないことはありません。

プリント柄モノも人気で、種類もたくさん

若い客層の中には、ヒッピー風な子たちがけっこういます。

若い客層の中には、ヒッピー風な子たちも

最近入荷したのはチェビ柄のスウェットです。

チェビ柄のスウェット

内側が派手なプリント柄になっているジャンパーもそうです。

内側が派手なプリント柄になっているジャンパー
小さなアクセサリーも

このバッグはまだ全然使えますが、290ルーブル(400円)。

バッグはまだ全然使えますが、290ルーブル(400円)

このアクセサリーは150ルーブル(210円)です。

このアクセサリーは150ルーブル(210円)

ハバロフスクの人はアクセサリーが好きで、地味めのモノトーンの服を着ても、カラフルな色のバッグやアクセサリーで身を飾ります。

ハバロフスクの人はアクセサリー好き

古本もたくさんあります。これは『1980年代のソ連の若者』を英語で解説した本です。当時モスクワオリンピックがあって、ソ連政府のPRだったと思います。

古本もたくさんあります

これはロシアのコミック雑誌。MARVELのスパイダーマンのロシア語翻訳版です。

ロシアのコミック雑誌

『ハリーポッター』のロシア語版もあります

『ハリーポッター』のロシア語版
出版物に関するロシア語のチラシ

これは中央アジアの灰皿です。

中央アジアの灰皿

ほかにもっと特別のもの、たとえばソ連時代のビニール版レコードやミシンもあります。ハバロフスクのアーティストの作品もあり、これは特別の価格設定ですが、それでも高くありません。

ハバロフスクのアーティストの作品
ハバロフスクのアーティストの作品

店内の内装デザインは自分たちでやりました。

店内の内装デザインは自分たちでやりました

たとえば、壁にプラスチックカバーをかけてペイントしました。

古いジーンズからカーテンもつくりました

それを背景に写真を撮って、自分のインスタグラムに載せるお客さんもいます。古いジーンズからカーテンもつくりました。店の内装が面白いと見に来るお客さんもいます。

とても楽しそうですね。でも、こんなに安くてやっていけるのでしょうか。
設立者のセパテシコさんに中古ショップを開業しようと思った理由について、改めて伺いました。

「ショップ名の『Svalka』というロシア語を直訳すると、ごみ置き場という意味です。このワンピースはまだ着られるけど、もう着たくない。サイズが合わない。そう思っても、ハバロフスクでは日本のようにゴミの分別は進んでいません。要らなくなったものを引き取ってもらうしくみとしてロシアにもフリマアプリはあるのですが、そこまでやるのは面倒なので、たいていは教会のチャリティに預けるか、ゴミにまとめて捨てていました。

私たちは電話で依頼を受けて、無料で要らないものを受け取り、なるべく安く店で販売することにしました。もちろん、受け取ったものがすべて販売用になるとは限りませんが、品物の種類は豊富です。古着や古本だけではなく、アクセサリーや食器、インテリア、子供のおもちゃまであります。

地元の環境団体の支援もあり、この計画はハバロフスク市民の間に広まり、いまでは月に1トン近くの中古品を集めて、並べることができるようになりました。収集や販売スタッフの人件費にかかるコストに対する売上もすでに黒字化しています。」

セパテシコさんによると、オープン前は、お客さんが本当に来てくれるかどうか、心配だったそうです。でも、営業を始めてから毎日お客さんが来ています。学生をはじめ、子供連れのお母さん、年配の方もいます。「安いので買いたい」「ここに来て、楽しい時間を過ごしたい」「ソ連時代のものもあるので面白い」などの声が聞かれるそうです。

実は、「スバルカ(Svalka)」計画は2015年にモスクワで始まったもので、現在、ハバロフスク以外にもフランチャイズとして、サンクトペテルブルクやクラスノヤルスクなどいくつかの都市で展開しているそうです。

最後に、ショップで開かれたイベントの様子を動画でお伝えします。DJブースも特設され、ミニライブやパフォーマンスなど、楽しい1日だったようです。

ミニライブやパフォーマンスなども開催

Svalkaは、市内中心部にあるレーニン広場のそばの地下ににあります。

市内中心部にあるレーニン広場のそばの地下ににあります

ハバロフスクに行ったら、ぜひ足を運んでください。

https://www.instagram.com/svalka.khabarovsk/

ハバロフスクに行ったら、ぜひ足を運んでください

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