サハリンではキムチは日常食となっています
![サハリンにはコリア系の人たちが暮らしています](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/eye-のコピー-2.jpg)
前回サハリンの海鮮グルメの話をしましたが、今回はもっと地元の人たちが日常的に食べているローカルフードの話をしましょう。
そのひとつが韓国料理です。サハリンではキムチが日常食となっているのです。
なぜなのか。歴史的な経緯で、サハリンにはコリア系の人たちが暮らしているからです。
ユジノサハリンスクには何軒かの韓国料理店があります。そのうちカフェスタイルのおしゃれな店が「カフェ・ランデブー(Рандеву)」です。場所は、ガガーリン公園の南隣のロシア正教会のすぐそばにあります。
![カフェスタイルのおしゃれな韓国料理店が「カフェ・ランデブー(Рандеву)」](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/b-1.jpg)
そこで食べたのが石焼ビビンバ(490ルーブル)とミソチゲ定食(460ルーブル)でした。日本の韓国料理屋さんで食べたのと比べると、それほどトウガラシを利かせないシンプルな味でした。
![石焼ビビンバとミソチゲ定食。それほどトウガラシを利かせないシンプルな味でした](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/c-1.jpg)
メニューを見ると、すしやタイ料理など、アジア料理はなんでもありという感じです。石焼ビビンバからチゲ、チヂミ、さらに天ぷらや刺身などの日本料理、トムヤムクンのようなタイ料理まで食べられます。ロシア人の感覚では、アジア料理はこういうまとめ方で問題ないのでしょう。日本で洋食という場合、さまざまな西欧料理が混じっているのと同じです。
![メニューを見ると、すしやタイ料理など、アジア料理はなんでもありという感じ](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/d.jpg)
店内には、ちょっとしたダンススペースや個室があり、おそらく週末の夜は、カラオケクラブのようになるのでしょう。サハリンでは、多くのコリア系市民がこのような飲食ビジネスに従事しています。
![サハリンでは、多くのコリア系市民がこのような飲食ビジネスに従事しています](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/e-1.jpg)
オーナー一家のひとりと思われるコリア系の女性マネジャーと若いロシア人ウエイターがいたので声をかけたら、すぐに写真を撮らせてくれました。印象的なツーショットですね。でも、こういうのがとてもサハリン的な世界だと思います。
![オーナー一家のひとりと思われるコリア系の女性マネジャーと若いロシア人ウエイター](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/f-のコピー-2.jpg)
サハリンでは日本のラーメンも食べられます。ただし、経営はコリア系の人たちです。
![サハリンでは日本のラーメンも食べられます](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/g-のコピー-2.jpg)
「ラーメン一番」はユジノサハリンスク郊外のショッピングモール「シティモール(Сити Молл)」の4階のフードコートにあります。
![「ラーメン一番」はユジノサハリンスク郊外のショッピングモール「シティモール(Сити Молл)」にあります](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/h-のコピー-2.jpg)
味噌ラーメンは250ルーブルでした。若干スープがしょっぱい気がしましたし、麺は少し硬めでしたが、メニューはこんなにあります。餃子とのセットもあります。
![メニューはこんなにあります。餃子とのセットもあります](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/i-のコピー-2.jpg)
このフードコートには、ハンバーガーショップやタイ料理店もありますが、やはり韓国風フライドチキンの店やビビンバ専門店など、コリア系の店が多くを占めています。
![フードコートには、コリア系の店が多くを占めています。](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/j-のコピー-2.jpg)
シティモールのスーパーには食品コーナーがあって、たくさんの韓国風惣菜が並んでいます。サハリンでとれたワラビやコンブを使った惣菜もあります。全体に赤みがかって見えるのは、トウガラシが使われているからですが、これらの韓国風惣菜は「パンジャン」と呼ばれています。
![これらの韓国風惣菜は「パンジャン」と呼ばれています](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/k-のコピー-2.jpg)
ユジノサハリンスクの市場(バザール)に行くと、肉や魚、野菜、果物、お菓子など、市民の日常食が売られていますが、ここでも韓国食材が豊富に見つかります。
売り場にもコリア系の人たちが多くいて、彼らにカメラを向けると、みんな気持ちのいい笑顔を見せてくれます。
![売り場にもコリア系の人たちが多くいます](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/l-のコピー-2.jpg)
![みんな気持ちのいい笑顔を見せてくれます](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/m-のコピー-1.jpg)
このおばさんが売っているのは、ロシア料理でよく使うハーブのフェンネルです。ロシアの魚スープのウハーなどにも入れ、魚の臭みを消してくれます。
![おばさんが売っているのは、ロシア料理でよく使うハーブのフェンネルです](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/n-のコピー-1.jpg)
よく見ると、その隣に置いてあるのは、袋詰めにされたトウガラシ粉とタッパーに入ったキムチです。
![その隣に置いてあるのは、袋詰めにされたトウガラシ粉とタッパーに入ったキムチ](https://khabarovsk-channel.com/le_wp/wp-content/uploads/2021/04/o-のコピー.jpg)
サハリンで食べたキムチは、日本で売っているものに比べ、ちょっぴり酸っぱい気がしました。サハリン旅行に行って、毎日朝晩ロシア料理を食べていると、1度くらいは韓国料理を食べてみたくなるものです。ぜひ試してみてください。
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