海鮮グルメ王国サハリンの創作料理メニューの数々をどうぞ

海鮮グルメ王国サハリンの創作料理メニューの数々
グルメ

北海道の北に位置し、宗谷海峡とオホーツク海にはさまれたサハリンは、水産資源の宝庫です。カニをはじめとした多くの水産物が日本の食卓に届けられていますが、現地では日本で想像するのとは違う、ユニークな海鮮グルメが楽しめます。

北海道の北に位置し、宗谷海峡とオホーツク海にはさまれたサハリン
サハリンではユニークな海鮮グルメが楽しめます

なぜなら、サハリンで育まれた食文化は、ロシア人だけではなく、先住北方民族やコリア系の人々、そして1945年まで日本の領土であったことから和食の影響を受けて調理法がミックスされ、ローカル化したものだからです。

エビやイカ、タコ、カキ、ホタテなどに加え、ナマコも食べますし、サケや大ぶりのカレイ目の魚のオヒョウなどの白身魚も料理によく使います。

エビやイカ、タコ、カキ、ホタテなどに加え、ナマコも食べます

今回は現地の新鮮な海鮮食材を生かした地元レストランのロシア人シェフの創作料理を紹介します。

сахалинский синекорый палтус, маринованный по фирменному рецепту шеф-повара и копченый в домашней коптильне(サハリン産のオヒョウをシェフの特製レシピに従ってマリネし、自家製の燻製場で燻製したもの)

サハリンでとれたオヒョウをシェフが自家燻製してソテーにしたもの

これはサハリンでとれたオヒョウをシェフが自家燻製してソテーにしたものです。お皿には緑の野菜やハーブがあしらわれています。白身魚のソテーもロシア人シェフがつくるとこんなしゃれた感じになるのですね。味つけはさっぱりしていて、日本人の口にも合いそうです。

сахалинская камбала с дикоросами(サハリン産ヒラメのソテー、野生ベリーソースがけ)

ヒラメのソテーですが、野生ベリーのソースがかけられています

これはヒラメのソテーですが、野生ベリーのソースがかけられています。また地元でとれたワラビやワカメが添えられている感じがとてもサハリンっぽいです。

サハリンでは先住民族が昔から山菜のワラビを煮て食べていました。日本の食文化とのつながりを感じます。いまでは地元のロシア人もよく食べるそうです。極東ロシアやシベリアではさまざまな種類のハーブがとれるので、料理にもよく使われています。

гратен из гребешка и шампиньонов с соусом на основе васаби(ホタテとシャンピニオンのグラタン、わさびソース添え)

ワサビソースを使ったキノコグラタン

これはワサビソースを使ったキノコグラタンで、アツアツのグラタンの上に野菜と一緒に生のホタテがのっています。とてもおいしそうです。

спизула, древесные грибы, дайкон(スピスラ(ウバガイ)、きのこ、大根の冷菜)

サハリンのウバガイを使った冷菜

これはサハリンのウバガイ(ホッキガイ)を使った冷菜で、キノコやダイコンが一緒に和えてあります。

сахалинский гребешок с шапкой из нежного краба(サハリン産ホタテのグリル、クリームソースで和えたカニとイクラのせ)

グリルしたホタテの上に帽子のようにクリームソースで和えたカニとイクラがのっています

これもおいしそうです。グリルしたホタテの上に帽子のようにクリームソースで和えたカニとイクラがのっています。

фаланга краба “Черный перец”(蟹爪の黒胡椒炒め)

カニのいちばん太くておいしい身の部分である爪を黒コショウで炒めたものだそうです。

これは何でしょう。カニのいちばん太くておいしい身の部分である爪を黒コショウで炒めたものだそうです。日本人からすると、「そのまま食べたらおいしいのに! ちょっともったいないな」という気もしますが、サハリンでは地元でとれるカニを自由かつ大胆に調理します。

ризотто с крабом + суп из морской капусты, закуски из дикоросов(カニのリゾットと昆布のスープ) 

最後はカニのリゾットと昆布のスープです。

最後はカニのリゾットと昆布のスープです。すぐにでも食べたくなります。ロシアでは、ソバの実でつくる「カーシャ(каша)」というお粥がよく食べられますが、日本人は食事の最後にしめがほしくなるので、これはいいですね。

ロシアでは、ソバの実でつくる「カーシャ(каша)」というお粥がよく食べられます

このように、サハリンでは新鮮で豊富な素材をふんだんに使った海鮮グルメが楽しめます。なかには「自分は日本風の焼き魚や刺身のほうがいい」なんて言う人もいるかもしれませんが、ぜひ現地に行ったら試していただきたいものです。

(写真提供/サハリン観光局)

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