アムール川の厚い氷がだんだん解けてきました
ハバロフスクは大河アムールのほとりにある町です。アムール川は、シベリア奥深くから東に向かって大きく蛇行しながら流れ、ハバロフスクのあたりから北上してオホーツク海に注ぎます。なんと4000km以上の長さです。
川沿いには「文化と憩いの中央公園」や展望台があり、雄大な流れを一望できます。日本人の感覚だと海のような広さで、ボート乗り場から出る高速船で約65㎞川上に向かうと中国最東端の国境の町、撫遠に着きます。
もっとも、12月頃からアムール川は氷結してしまうので、船は動きません。その光景は厳寒の地というイメージそのものですが、独特の美しさがあります。
その美しさは時間帯によって変わります。昼間の青空の下に広がる真っ白な氷の世界もそうですが、朝日や夕日を浴びて川面がオレンジ色に輝く時間も美しいです。
ホテルの窓から望遠レンズで川を見ていたら、凍った氷の上を歩く人がいました。どんな気持ちで歩いているのでしょう。
※アムール川について紹介した動画はこちら
ハバロフスクにあるアムール河が全て凍った!?太平洋大学のオリガ先生が現地リポートします!!
ハバロフスク在住のAyanoさんによると、アムール川の氷は厚い場所とそうでもない場所があり、例年氷が割れて川に転落する事故が起こっており、今年の冬からは、観覧車のある川沿いの「文化と憩いの中央公園」にも、「乗り物および徒歩による通行禁止」との看板が設置されたそうです。
もちろん、車で通ったり、歩いてもよいと専門家がチェックして「○月○日より解禁」と公式に発表される正規の場所もあるのですが、市内からアクセスのよい公園沿いには複数「禁止」の看板が並んでいます。いまのところ、違反者には罰金や行政罰などの措置はありませんが、外国人旅行者のみなさんは現地のルールを守ってください。
さて、そんなアムール川の氷も3月下旬になり、そろそろ解け始める時期を迎えています。Ayanoさんは、以前氷が解けていく様子をビデオに撮ったそうです。「川岸で眺めていると、氷がゆっくり解け、水がテンポよくしたたる音はきれいですよ」と話してくれました。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。