ハバロフスクに日本のカレー屋さんがオープンしました
ハバロフスク在住のAyanoさんからこんな便りが届きました。
ハバロフスクのスーパーにはアジア食品コーナーがあったり、食堂にコショウや塩と並んで醤油が置かれていたりと、地元の方の日本をはじめアジアの食品への関心の高さを感じます。
最近、ハバロフスクに日本のカレー屋さん「イナリカレー」がオープンしました。同店のオーナーのアンナさんは、市内で日本のラーメンを出す「ホットラーメン」を2店舗経営しています。先日、彼女に話を聞くことができました。
ロシアの方が和食と聞いてまず思い浮かべるのは、お寿司や「ロール」と呼ばれる巻き寿司です。アンナさんはお店をオープンしたきっかけとして「日本人は、毎日寿司や海苔巻を食べているわけではありません。現代の日本人が普段の生活で食べている料理を紹介したかった」と話しました。
2016年に日本を旅行した際、早くておいしく快適な日本の飲食店に感動し、同店をオープンするにあたって参考にしたそうです。店内には、随所に植物が置いてあったり、充電可能なコンセントを設置したり、無料のお冷をがあるなど、快適さを意識しているのを感じられます。
この他、店内でカレーを食べるだけでなく、週末には折り紙教室のような日本文化を学べるイベントなども開催し、家族が集う憩いの場所となるよう心がけています。
店内のあちらこちらにきつねのキャラクターであふれています。
「イナリカレー」という名前は、京都の伏見稲荷にあやかって商売繁盛を願って命名したそうです。
店内に置かれている茶色いきつねはカレールー、白いきつねはお米をイメージしているそうです。
レシートにも2匹のきつねが対になっているイラストが描かれていてかわいいです。
店内に入ると懐かしいカレーの香りが漂い食欲をそそります。
今回は「チキンカツカレー」を注文してみました。
300ルーブル(当日のレートで約450円)とお手頃な価格にも関わらず、カツのトッピングまでついていてボリューム満点です。
ロシアには辛い食べ物が苦手な方もいますが、特に地元向けに味つけしているとは感じない、日本の甘口~中辛くらいのカレーの味でした。カツは注文を受けてから揚げており、衣がサクサクでカレーソースとよく合います。
今後は、子供向けメニューやスープベリーシロップやショウガをトッピングした変わり種の抹茶などカフェメニューも開発予定とのこと。私が注文したショウガ入り抹茶は、お店のマスコットキャラクターのきつねが描かれたマグカップがとてもかわいいです。カレーだけでなく、ロシアナイズされた抹茶を楽しむのもいいですね。
ハバロフスクで日本の味が恋しくなったら、ぜひ立ち寄ってみてははいかがでしょうか。場所は、ハバロフスクのメインストリートのムラヴィヨフ・アムールスキー通り沿いにあります。
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