サハリンのおすすめレストラン「黒猫」&スタローヴァヤ「マル―シャ」
サハリンにはおいしいものがたくさんあります。これまで本チャンネルでは、いろんな観点からお伝えしてきました。
まずオホーツク海に面した水産資源の宝庫ゆえの海鮮グルメについて。
コリア系住民も多いことから韓国料理の店や日本のラーメン店まであること。
そして、極東からははるか遠くのコーカサスグルメのレストランがあること。
そこで今回は、最もスタンダードなロシア料理の話をします。サハリンの州都ユジノサハリンスクでは、他の極東ロシアの都市と同様、本格的なロシア料理が味わえます。週末は予約が必要なほどの人気店もあります。
現地在住の日本の方が支持している人気店がロシア料理店の「チョールナヤ・コーシュカ(Черная Кошка)」です。
店内は家庭的で落ち着いた雰囲気で、とてもくつろげます。この家庭的な雰囲気が日本の方に支持されている理由です。ちなみに店名は「黒猫」を意味するロシア語です。
西洋料理からロシア料理までメニューの幅が広く、味も評判です。カップルやファミリー、そしてグループでの利用も多いです。
濃厚なボルシチと素朴な甘みがおいしいビーツのサラダ、そしてこの店のビーフストロガノフはシチュー風でした。
オホーツク海でとれたサーモン入りの魚のスープ「ウハー」は澄んだ色をしています。ホッとする味わいです。
黒猫が描かれたお皿に盛られたロシア風水餃子の「ぺリメニ」も見た目のとおりのおいしさです。ペリメニの包み方は中国の餃子やジョージア料理のヒンカリとも違い、ひと口サイズのかわいい形が特徴です。
入口のすぐそばの小さなテーブルの上に置かれた小物や意匠がとてもロシアらしいですね。
店の住所はチェーホフ通りとなっているのですが、実際の店の場所は団地の中庭に位置していて、場所が少しわかりにくいのでご注意ください。
もっと気軽にランチやディナーを楽しむなら、ロシアの大衆食堂スタローヴァヤに行きましょう。ユジノサハリンスクでいちばん人気のスタローヴァヤは、レーニン通りにある「マルーシャ(МАРУСЯ)」です。
店内は暖色系の光に包まれたな居心地のいい空間で、フロアの真ん中にマトリョーシカをかたどり、イルミネーションのカップルシートがあります。天井から吊り下げられている照明もマトリョーシカのシルエットをしています。
平日は16時までカフェテリア方式のランチをやっています。ボルシチやジョージア料理のハルチョ―などのスープや料理はもちろん、肉料理やサラダも選べます。ロシアでよく食べる平日は16時までカフェテリア方式のランチ。
揚げたてのピロシキやパン類も豊富です。黒パンもありますが、いまのロシアではパンの種類は日本とそんなに変わりません。
ドリンク類の種類も特にベリー系のジュースの種類が豊富で、ビールやワインなどのアルコールもあります。カフェテリア形式なので、料理のブースを見ながら自分で選んで、最後に精算します。ロシアではカード利用が普及しているので、便利です。
ボルシチとピロシキ、野菜サラダ、カツレツを頼んでみました。これで500ルーブルくらいです(2021年10月現在1ルーブル=1.5円)。
店の奥には窓際のスペースがあり、地元の人がひとりで食事をしていました。
昼間はこんな感じのかわいい店ですが、夜のディナータイムになると、雰囲気がぐっとシックに変わります。夜にもぜひ訪ねてみてください。
場所は、同じレーニン通りに面したホテルサッポロから徒歩2分ほどです。
(撮影/佐藤憲一)
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。