ハバロフスクでボルシチがいちばんおいしいレストラン
ロシア料理といえば、誰もが最初に思い浮かぶのはボルシチではないでしょうか。
ハバロフスクでいちばんおいしいボルシチと地元でも評判のレストラン「カバチョーク(КАБАЧОК)」を紹介しましょう。
カバチョークはウクライナ料理の店として知られています。極東ロシアには、ウクライナから移民してきた人たちが多く住んでいます。店内は、温もりのある木造で組んだ伝統的なウクライナ民家風の内装とインテリアが置かれていて、とても和めます。
この店のボルシチは絶品なので、ハバロフスクに来たら一度は味わってほしいと地元の人たちは言います。ボルシチはロシア全土で食べられ、地域によって素材や味付けが異なります。牛や羊、豚、鶏など、いろいろな肉を使ってブイヨンを取り、ビーツは欠かせません。スープの真っ赤な色はビーツのせいです。ほかにも、炒めた野菜や豆の保存食などを入れます。
ビーツのおかげでほんのり甘酸っぱいスープに、ロシア人はスメタナというサワークリームに似た発酵乳をかけて、混ぜて食べるのが一般的です。でも、もしよかったら、スメタナをかける前とかけた後で食べ比べてみてください。スメタナを入れると、スープはマイルドな味になります。黒パンとガーリックオイルなどが添えられます。
これは日本の洋食屋さんの定番メニューでもあるロールキャベツです。もともとこの料理は、ジョージアのもので、キャベツにひき肉を包み、トマトソースで煮込むのだそうです。ロシアではスメタナなどを入れ、マイルドな味つけにします。キャベツで肉を包んでから、油で焼くのもロシア風です。キャベツに焦げ目がついているのはそのためです。
こちらはキエフ風カツレツです。ウクライナでは一般に鶏の胸肉を使います。肉に塩コショウとバター、ディルなどのハーブで下味をつけ、パン粉などの衣に包んで揚げます。ひき肉を使う場合もあります。これは日本のメンチカツの元祖だそうです。
これらはすべてウクライナの家庭料理で、値段も手頃なので安心です。ワインも各種あります。ロシア料理は日本の洋食のベースになっているものが多いので、日本人の口にとても合うと思います。
極東ロシアのレストランでは、家族で食事が楽しめるようにと、キッズルームが併設されている店が多いです。ロシアには日本のファミレスはありませんが、食事に飽きた子供たちが遊べる小部屋がレストランの中にあり、店のスタッフの目も行き届いているので、小さな子供連れのご夫婦もゆっくり食事ができます。
場所は、市内中心部のレーニン広場からムラヴィヨフ・アムールスキー通りを南に進み、ザパリナ通りを左に折れてすぐです。
(撮影/佐藤憲一)
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