ハバロフスクは町中が氷の彫刻で彩られています

レーニン広場の巨大クリスマスツリー
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ハバロフスクでは、12月になると、町中に氷の彫刻が現れます。なかでも市の中心部に位置するレーニン広場では、ロシア式の巨大なクリスマスツリー(ヨールカといいます)が登場。その周辺にたくさんの氷の彫刻が並びます。

レーニン広場のロシア式巨大クリスマスツリー(ヨールカ)

実は、ロシアではクリスマスは12月25日ではなく、ロシアの旧暦に合わせた1月7日になります。だから、このヨールカは12月上旬から年明けの1月過ぎても置かれるのが常で、新年の到来を告げる意味もあります。

ロシアのクリスマス

ちょうどこの時期、ハバロフスクでは「アムールクリスタル」と呼ばれる氷の祭典が開かれます。それは氷の彫刻のコンテストです。

アムールクリスタル

彫刻は市内の主な通りの歩道の上に置かれますし、それ以外の名所はディナモ公園とアムール川沿いにある「文化と憩いの中央公園」です。ここは冬になると、野外のアイススケート場ができ、多くの市民がスケートを楽しんでいます。

氷祭りといえば、日本では北海道の旭川や、ロシアのお隣にある中国黒龍江省のハルビンも有名です。どちらも色とりどりで派手な電飾イルミネーションが氷の中に埋め込まれ、彫刻のテーマや題材も現代的なものも多く、ファンタジーにあふれた冬の祭典です。ハバロフスクの場合は、ロシアの伝統的な民話やアニメのキャラクターなどをモチーフにした作品が多く、地元らしさが感じられます。

ロシアの伝統的な民話やアニメのキャラクター

冬に氷の彫刻をつくる風習は、この地に昔から住んでいた先住民族に由来しています。ロシアと中国にまたがる北方地域に暮らしていた彼らは、冬になると、氷灯(アイスキャンドル)を集落に並べていました。その風習が受け継がれ、現代化されたものがいまの氷祭りというわけです。

現代の氷祭りの風景

(写真提供/ハバロフスク市観光局)

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