太っちょシェフのペリメニ教室を紹介します
ロシアの冬は、ペリメニこと、アツアツのロシア風水餃子がおいしい季節です。
ペリメニは家庭料理。小麦粉でつくった生地に、ひき肉や野菜を包んで茹でる料理です。
ルーツは、モンゴルのブリヤート族が食べていたバンシー(水餃子)で、ユーラシア大陸全域、特にシルクロードに沿って、東は中国の餃子から西はイタリアのラビオリまで共通する、茹でたり、蒸したり、焼いたりして食べる粉食料理のひとつです。
ハバロフスクには、外国人が気軽に参加できる料理教室がいくつもあります。
今回、教えてくれるのは、郊外にあるリビエラホテルの太っちょシェフ。コック帽ではなく、ハンチングを頭に載せての登場です。隣にいる女性は通訳のダーリアさん。
まず小麦の生地をつくります。まな板の上に小麦粉と薄力粉を載せ、塩や卵、ぬるま湯(あるいは牛乳や発酵乳など)を加え、こねていきます。
だんだん生地がくっついてきたら、ときに強く生地をまな板の上に投げつけます。
なめらかになってきたら、ラップで包んで約30分寝かせます。その間に具をつくります。ひき肉やタマネギ、ニンニクなどを、塩とコショウで味付けます。
生地を細長く切り分け、
さらに1個ぶんずつ切っていきます。
打ち粉して、麺棒で直径6~7cmの円形に伸ばします。
さて、ペリメニは具の包み方に特徴があります。
中国の餃子とは違い、丸い皮に具を入れたあと、半月型に折って皮の端と端をくっつけます。
両端をくるりとつけると、まるで三つ編みを頭に巻き付けたお姫様の髪型のようになります。小ぶりな一口サイズで、見た目がとてもかわいいです。
さすがというべきか、シェフの手の上のペリメニはとても繊細で、きれいな形をしています。一方、生徒さんたちのつくったものは、かなり個性的のようですね。まあ食べたら一緒かな?
これらを塩茹でにして、出来上がり。
茹でたあとの味つけも餃子とは違います。まずバターで和え、ハーブを飾り、ロシア風サワークリームのスメタナを添えるのが一般的な食べ方です。塩味はそれほど強くないので、物足りない場合、黒胡椒やソースをかけます。
そして、試食会の始まり。
ハバロフスクの料理教室では、ほかにもボルシチやブリヌィなど、リクエストに応じて体験できます。現地の旅行会社ポータルセゾノフで手配しているので、ぜひ問い合わせてみてください。
(撮影/佐藤憲一)
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